佐倉市にて屋根洗浄・屋根塗装〈モニエル瓦屋根塗装〉
2025/06/20




お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、弊社からのご提案
佐倉市にお住まいのお客様。
「屋根が白っぽく色褪せて、黒ずみや汚れが気になる…」とお問い合わせいただきました。
施工前の様子
経年劣化でモニエル瓦のスラリー層(着色ジェル層)が弱まり、塗装が剥がれてきていたようです。
日焼けによる色褪せのような白っぽい見た目になっており、苔や汚れが付着して遠目にも劣化している様子が伺えます。
モニエル瓦セメント製の瓦に特殊な塗装を施してある屋根材であり、表面の塗装している部分をスラリー層と呼びます。
スラリー層が役目を果たしている時期は美観を保っているものの、この層が劣化すると防水性が失われ、見た目も機能も低下します。
特に10~15年での塗り替えが望ましく、剥がれが確認されたら早めの対応が必要とされています。
お客様ご希望は「できるだけ費用を抑えたメンテナンス」とのこと。
弊社ではしっかりとケレン(高圧洗浄+手研磨)を行ってから塗装を行うことで、コストを抑えつつ良好な仕上がりを実現しています。
作業の様子
高圧洗浄+ケレン
業務用の高圧洗浄機を使って残っているスラリー層を徹底除去していきます。
手作業でのケレンも用し、磨き残しのないようしっかり施工します。
この時、多少なりともしぶきは近隣に飛んでしまうので、なるべくご迷惑にならないよう細心の注意を払います。
専用下塗り材の塗布
スラリー層専用の下塗り材を使用します。
この工程により、上塗りとの密着性が飛躍的に向上します。
セメント系の瓦は特に塗料の吸い込みが激しく、しっかり下塗り材を塗布することで余分な塗料の吸い込みを抑え、美しく均一な塗膜に仕上がります。
中・上塗り(上塗り2回)
耐候性に優れるシリコン系、或いは遮熱性を重視する場合はフッ素・無機塗料をオススメしております。
標準的にはコストパフォーマンスに優れたシリコン塗料(耐久12〜15年)を選ぶケースが多いです。
モニエル瓦について
モニエル瓦は、日本モニエル株式会社から販売され1970~80年代に広く使われた屋根材です。
コンクリート(セメント+川砂)が主原料の屋根材で、オーストラリアのモニエル社と共同開発し「モニエル瓦」として普及しました。
現耐久性やデザイン性で評価された一方、2010年にメーカー解散により現在は生産されていませんので、部分的な葺き直しが困難なことから塗装によるメンテナンスが主流になっています。
表面に「スラリー層」と呼ばれる厚い着色セメント層(約1mm)+透明なアクリル樹脂のコーティングで仕上げられています。
高強度で風雨や高温にも強く、防水防火性を発揮し、素材自体の厚みがあるため雨音が響きにくい遮音性、夏の熱も軽減する断熱性にも優れています。
和・洋風の建物とも相性が良く、多様な色彩があるので外観の選択肢が広がります。
一方、セメント製の瓦は重く、粘土瓦より地震に弱い傾向があります。
また、スラリー層が劣化すると表面にチョーキングやコケ・カビが発生し、放置すると瓦のヒビや割れにもつながります。
さらにスラリー層は脆弱で塗料が密着しにくいため、適切な塗装を施さないと1〜2年で剥がれることもあるのです。
担当者からのコメント
モニエル瓦はその見た目の良さと断熱・遮音性などの性能が魅力ながら、定期的なメンテナンスが不可欠な瓦材です。適切なメンテナンスをしないと早期に塗膜が剥がれ、瓦自体の劣化や雨漏りに繋がるリスクがあります。
塗替え目安である築10年~15年を迎えたら一度施工の検討が必要となります。
スラリー層の除去や強化なしで塗ってしまうと、再塗装費の無駄になる可能性が高いので、塗装のプロへの相談がお薦めです。
気になってきたら、まずは塗膜の状態チェックだけでもご依頼ください!
ラテでは施工のご相談や点検依頼もいつでも対応させていただきます。
佐倉市でのモニエル瓦屋根のメンテナンスはラテにお任せください!
▷参考記事
現場住所 | 佐倉市 |
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施工内容 | モニエル瓦の洗浄と塗装 |
施工箇所詳細 | モニエル瓦葺きの屋根 |
施工期間 | 3日間 |